ITにおける画像フォーマットの選択は、デジタルメディアの世界において非常に重要です。
それぞれの画像フォーマットはそれぞれ独自の歴史を持ち、特定の用途に適した特徴を持っています。ものによっては1990年代からの歴史があります。
たとえば、ウェブサイトでの使用、イラストの作成、風景写真の撮影など、目的に応じて最適なフォーマットを選ぶことが必要です。
WEBPはモバイル環境やウェブでの利用に適しており、JPEGはその圧縮率の高さから広く普及しています。
一方で、WindowsのBMPはそのシンプルさから基本的な画像フォーマットとして用いられ、PNGは透過性を必要とする場合に適しています。
HEICはApple製品での高効率な画像保存に利用され、GIFは動きのある画像や透過性が求められるウェブ用グラフィックに適しています。
この文書では、これらの画像フォーマットの違いとそれぞれの特徴、適切な使用状況について詳しく説明していきます。
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フォーマット | 歴史(発表年) | ファイルサイズ | 開発 | 圧縮度(圧縮方法) | 可逆性 | 主な利用OS | 拡張子 | 主な編集ツール | カラーモード | 透過性のサポート | 特徴 |
WEBP | 2010 | 小〜中 | 高(非可逆・可逆) | 可逆・非可逆 | 多様 | .webp | Adobe Photoshop, GIMP | RGB, RGBA | あり | 優れた圧縮率と品質、アニメーションと透過性サポート、モバイル環境で人気 | |
JPEG | 1992 | 小〜中 | Joint Photographic Experts Group | 高(非可逆) | 非可逆 | 多様 | .jpeg, .jpg | Adobe Photoshop, GIMP | RGB, CMYK | なし | 広範囲にわたるサポートと低ファイルサイズ、写真の保存に広く利用 |
BMP | 1986 | 大 | Microsoft | なし(非圧縮) | 可逆 | Windows | .bmp | Microsoft Paint, Adobe Photoshop | RGB | なし | 簡単なフォーマットで高画質、Windows環境での基本的な画像形式 |
PNG | 1996 | 小〜中 | PNG Development Group | 中〜高(可逆) | 可逆 | 多様 | .png | Adobe Photoshop, GIMP | RGB, RGBA | あり | 透過性と圧縮のバランスが良い、Web用画像に適している |
HEIC | 2015 | 小 | Moving Picture Experts Group | 高(非可逆・可逆) | 可逆・非可逆 | iOS, macOS | .heic | Adobe Photoshop, Apple Photos | RGB | あり | 高効率な圧縮と高品質、Apple製品で主に利用 |
GIF | 1987 | 小 | CompuServe | 中(可逆) | 可逆 | 多様 | .gif | Adobe Photoshop, GIMP | RGB | あり | アニメーションサポート、透過性、Web上でのグラフィックに適している |
JPG 形式は背景の透過(背景を透明にする)ことがサポートされていません。よって背景透過がほぼ必須なロゴや画像を重ねて作るイラストには向いていないでしょう。人間には見えない部分はカットしているため、サイズはかなり小さくなっています。
【注意】内容に誤りがある可能性や今後仕様が変更になる可能性があります。必ずメーカ等のページで確認してください。
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